ココロとカラダをつなぐマルマ・ヨーガ
ココロとカラダをつなぐマルマ・ヨーガ
〜マルマヨーガの話〜 vol.11 2020年5月18日
前回の記事は『ところで、マルマヨーガやってみてどう? 』というテーマで書いた。その中で、マルマ・ヨーガをやってる自分自身の感想の一つ目を紹介した。今日は、二つ目を紹介する。
「心と身体のつながりや全体性が養われてきたように思う」
マルマは、人の「身体」「心」「魂」の3つに共通するツボのようなものだと言われる。先日の朝のマルマ・ヨーガで、「魂」のツボってどういうことかイメージできないと質問してくださった方がいた。その時私は、適切な回答ができなかった。
ヨーガの哲学を勉強した方は、人間の3つの身体(=トリ・シャリーラ)「粗大身(ストゥーラ・シャリーラ)」「微細身(スークシュマ・シャリーラ)」「原因身(カーラナ・シャリーラ)」という言葉をご存知だと思う。
「身体」「心」「魂」の3つに共通するツボのようなものだという意味は、肉体だけに関わるものではなく、見えない部分も含めた私たち人間の全存在に影響する場所だということ。「魂」に関して聞かれると正直私もうまく答えられないけれど、一つ言えるのは、目に見えないものを「魂」という言葉で表現する時点で、人によって様々な解釈が生まれるということだ。
「粗大身(スークシュマ・シャリーラ)」は、物理的に認識できる粗雑な次元。
「微細身(ストゥーラ・シャリーラ)」は、プラーナとして表現されたり、心の働きとして認識できる、目に見えない微細なエネルギーの次元。
「原因身(リンガ・シャリーラ)」は、心の働きや、判断・決定する意思の働きを生み出す元になるもの。私が知っていることを合わせて考えると、遺伝子など細胞レベルでの記憶といってもいいかも知れない。
ウンチクはともかく、自分自身の体験を言葉にするなら、私の全存在に影響を与える場所だということに納得がいく。そのことを実感している。今はそれを解明しようという気持ちはあまりなくて、ただそのことを意識しながらマルマに心をおく時間を過ごしていきたいと思う。そうすれば、私が私を納得させるための体験が積みあがっていく。
私の身体の中に、広い宇宙が広がっていること、祈りを捧げる場所があること、そこに安心していられること。それが全てだから。