アーサナと哲学が一体になっているマルマヨーガ
アーサナと哲学が一体になっているマルマヨーガ
〜マルマヨーガの話〜 vol.16 2020年5月28日
今日は、少し前に朝のマルマヨーガONLINEを卒業された方からいただいた感想をご紹介します。この方は、お子さんがいらっしゃるので、そろそろ通常運転への準備をはじめられました。私は夫の協力を得ていまだにこうして朝のオンラインクラスを続けることができています。そのことに改めて感謝します。
<マルマヨーガの感想>
自粛期間中、Aiさんとマルマヨーガをさせていただいて、全くこれまで知らず、意識したことのなかったマルマについて知ることができました。
朝一番に自分のための静かな時間を持ち、落ち着いて過ごすことにより、コロナによる未来に対する不安などに大きく取りつかれることもなく、お陰様で健やかに過ごすことができました。
自分の内に存在するマルマのパワーを信じて、これからも前を向いて歩んでいきたいです。
それを忘れないためにも、毎回行っていたうさぎのポーズから頭頂のマルマを刺激する動きや、うつ伏せになって喉、心臓、肋骨、おへそ、尾骨などのマルマを順に意識していく動きなど、教えていただいたポーズをこれからも朝に取り入れていきたいです。
ありがとうございました!
私が一番嬉しかったのは、『コロナによる未来に対する不安などに大きく取りつかれることもなく』という部分です。そう、まさに私はそれをシェアしたかったから、しっかり受け止めてもらえて本当に嬉しい。私自身のことを言うと、ほとんど不安はなかったし、今もないんです。ヨーガの考え方でもう少し丁寧に表現するなら、もちろん不安の素はあるけれど、それに心を奪われずに過ごせているいう感じです。
だって人には心があるでしょう。辛いこと、苦しいこと、どんな感情も味わうけど、それが生きている証拠であり、私たちが人である証。前にも紹介したかも知れないけど、伊藤武先生の言葉。
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喜び、怒り、哀しみ、楽しむ。
それが人。
それを描きだすキャンバスは心。
人は心とともに在る。
それが人。
それを描きだすキャンバスは心。
人は心とともに在る。
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わかってはいても、不安になってしまう。誰にも予想できない真っ白な、あるいは真っ黒な未来を見て。けれど、毎朝心と体を整えることによって、清浄(サットヴァ)を保つことができる。そこから、目に映る未来を自由に創り出すことができる。全ての人に、それができる。
ヨーガは、体が硬くてもできる。
病気でもできる。
歳をとってもできる。
呼吸さえしていればできる。
その時できる方法を使って、ヨーガができる。
私は、ヨーガは自分の中に自己一致感を見つけていくことでもあると思います。そして、その自己一致感をいつでもうまく見つけるには、この世界をどんな風に生きていけばいいかについて、確信をもつことだ思っています。それが、ヨーガの哲学。
マルマヨーガは、あらゆる人の営みを、そこに存在する混沌もすべて包み込む。
(※私のブログ記事内の伊藤武先生のイラストは全て掲載許可を得ています。)
タントラの太陽礼拝
タントラの太陽礼拝
〜マルマヨーガの話〜 vol.15 2020年5月26日
早朝の太陽を礼拝する儀礼『 太陽礼拝 / スーリヤ・ナマスカーラ 』。12の連続ポーズで構成されるスーリヤ・ナマスカーラは、大宇宙の「時間のサイクル」のひとつである一年を、小宇宙の経験する短時間の行為のうちに写し出すものになっている。
大宇宙と小宇宙の照応は、タントラ思想において強調されている。『 太陽礼拝 / スーリヤ・ナマスカーラ 』は、それを体で感じ、理解するための手がかりとなる。インド仏教が最後に行き着いたのが、カーラチャクラ / 時輪(じりん)思想で、それが後にヒンドゥー・タントラに受け継がれた。
タントラの太陽礼拝では、太陽がつくりだす季節の移り変わりをイメージングしながら行う。伊藤武先生の著書『図説 ヨーガ大全』に書かれている言葉が心に沁みこむように広がった。
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ヨーガの太陽礼拝のポーズ(スーリヤ・ナマスカーラ・アーサナ)は、
身体でつづる時間の詩だ。
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私がマルマヨーガの太陽礼拝をする時に、二つの方法がある。
ひとつは『秘伝マルマツボ刺激ヨーガ』で説かれている、各アーサナ毎に特定のマルマのポイントに集中しながら行う方法。
もうひとつが『図説 ヨーガ大全』で説かれているタントラの太陽礼拝だ。
前者は、ヨーガを、まずは身体的な効果にフォーカスして行う人にもやりやすい。後者は、ヨーガを、個人の健康という意識を超え、より大きな地球の環境の健康や世界の平和、そしてあらゆるものへの慈しみの心を育む基礎を築いていけるように思う。
マルマヨーガのふたつの太陽礼拝はどちらも私を魅了する。
他者の視点ぬきで成りたつ『自己一致感』
他者の視点ぬきで成りたつ『自己一致感』
〜マルマヨーガの話〜 vol.14 2020年5月25日
今、毎朝バーンスリーの練習ができる幸せを噛みしめている。私にとっては大切なライフワークとなりつつある、バーンスリーとインド音楽の学び。人から見ると、仕事にはつながらない趣味かも知れない。だけど最近、それが私の仕事の質を高める上でも重要なものであることを実感している。
今朝の練習での気づきをシェアしようと思う。私は、今年に入ってから右利きを左利きに変えて練習している。過去に整体の勉強をして多くの人の体に触れ、自分自身も触れられたので、自分の筋骨格の状態はある程度わかる。長年ヨガも続けてきたので、内的感覚も繊細な方だと思う。
右利きでバーンスリーを四年やってみて、段々大きいサイズのにチャレンジするようになって、身体の歪みが顕著になってきた。昨年末、体調が悪化してこのままでは健康にバーンスリーを続けられないと判断した。そこで今年からは思い切って、右利きを左利きに変えたのだ。勇気が要ったけど、練習すればするほど体調が悪くなる感覚はなんとも言えない暗闇だったから、左でうまくできない心の問題はあまり気にならなかった。
コロナで時間ができ、練習をコンスタントにできるようになってからは、左も定着してきて心地良い集中を保ちながら吹けるようになってきた。左利きにする時に、同時にサイズダウンもしていたので、今日はふと、昨年末に頑張って練習していた一番大きい笛を吹いてみようと思い立った。
調子に乗った私が馬鹿だった。全然音が出ない。ちょっぴりショック。。。やっぱりダメだなぁ。それでも何とかなるか?とチャレンジしてみるも、右利き以上にうまくいかない。時間をかけて練習したけれど、終わった後にいつも感じていた爽やかな凪の心が訪れなかった。モヤモヤ。
その時私に気づきが与えられた。『自己一致感』が得られることを落ち着いて淡々とやればいいのだと。以前の私がそうだったように、難しい課題に挑戦することも必要だけれど、自分の内側でピッタリと一致する感覚が得られることを続けていれば少しずつ進歩していく。そこに集中していればいつか時機がきて、私の中にモヤモヤを生んでいたことも、自己一致感とともにできるようになっているだろうと思う。
焦らず、慌てず、今の自分にできることをする。そうして整えた私の内には祈りと感謝のためのスペースができ、まわりの人に愛を捧げることができるんだと思う。
もし私が、人前で上手に演奏することを目標にしてバーンスリーを練習していたならどうなるだろう?『自己一致感』 は、他者の視点ぬきで成りたつ。自分で自分に信頼と安心を与えることができる。逆に考えると、他者の視点を意識した途端に、自己一致感は揺らいでしまうものなのかも知れない。
マルマ・ヨーガでは、『ニヤーサ』という言葉を使う。そこに心を置くというようなニュアンスだ。意識をマルマの場所に集中させ、身体への刺激によって集中すべき場所を確かめ、ココロとカラダをそこで一致させる。マルマは、ココロとカラダの交流点。無理しないとできない難しいポーズは必要ない。シンプルなことだけで充分だ。身体はリラックスしているか。心は凪の状態でいられるか。それをいつも確かめながらヨーガをする。
こうして自己一致させる練習を繰り返せば、気づくと日常でも自己一致感とともに仕事や人とのコミュニケーションがとれるようになる。これが、私が感じているマルマ・ヨーガの効果である。
エネルギーを注ぐこと
エネルギーを注ぐこと
〜マルマヨーガの話〜 vol.13 2020年5月22日
『朝のマルマヨーガ ONLINE』は、4月19日からスタートして、明日で1カ月と1週間になります。今朝は、そのことに関連した驚きの体験をしました。今日はそのことについて、思いつくままに書いてみようと思います。
私が朝のマルマヨーガをはじめることを決めたときにお知らせに使った文章がこちら ↓
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チャレンジすることにしました!
4月19日(日) 8:15-9:00
朝のマルマヨーガ@Zoom
スタジオからお届けします
毎朝のマルマヨーガは感謝と祈りの時間。
インドでマルマと呼ばれるツボを、呼吸・集中・マッサージなどで刺激します。
決まった順番に、ゆっくりとシンプルなことを繰り返すスタイルです。
私はマルマヨーガをすると必ず、自分の心と体が一致して穏やかな気持ちになり命への感謝が湧いてきます。
私が、レッスンで人に教えるためではなく、自分のために続けてきたマルマヨーガを、出来るだけ形を変えずに、Liveスタイルやってみます。
コロナ以来夜なかなか寝付けなくてついつい夜更かしのクセがついてしまったのを、私もリセットしたいし、他にもリセットしてリズムを整えたい人がいるはず。だから一緒にそれをやっていけたらいいなって思いました。
土日は8:15-9:00
平日は7:15-8:00
実験的に何回かやってみるつもりです。
もう日付が変わったから、今起きてる人は朝起きれないかもしれないけど、笑
良かったら参加してみてくださいね。
参加無料です。
4月19日(日) 8:15-9:00
朝のマルマヨーガ@Zoom
スタジオからお届けします
毎朝のマルマヨーガは感謝と祈りの時間。
インドでマルマと呼ばれるツボを、呼吸・集中・マッサージなどで刺激します。
決まった順番に、ゆっくりとシンプルなことを繰り返すスタイルです。
私はマルマヨーガをすると必ず、自分の心と体が一致して穏やかな気持ちになり命への感謝が湧いてきます。
私が、レッスンで人に教えるためではなく、自分のために続けてきたマルマヨーガを、出来るだけ形を変えずに、Liveスタイルやってみます。
コロナ以来夜なかなか寝付けなくてついつい夜更かしのクセがついてしまったのを、私もリセットしたいし、他にもリセットしてリズムを整えたい人がいるはず。だから一緒にそれをやっていけたらいいなって思いました。
土日は8:15-9:00
平日は7:15-8:00
実験的に何回かやってみるつもりです。
もう日付が変わったから、今起きてる人は朝起きれないかもしれないけど、笑
良かったら参加してみてくださいね。
参加無料です。
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1カ月と1週間続けてみて結果はどうだったか?
・毎朝、感謝と祈りの時間を持つことができて心が穏やかになりました。
・毎朝、心と体が一致する感覚になるまでリセットして1日を始められるようになりました。
・快眠だった私が、コロナ以来なかなか寝付けなくて夜更かしのクセがついてしまっていたのが、元よりも早起きになりました。
・オンラインでもちゃんと、その日参加してくださっている方に合わせてその場に必要な言葉が降りてくることがわかりました。
・実験的に始めた取り組みは、5月からの「ドネーション制」という新たなチャレンジとともに継続しています。
・想定していなかった副産物として、ライフワークとして大切にしている横笛Bansuriの朝練が毎日できるようになりました。
・ネガティブな思考がほとんどなくなり頭が冴えるようになりました。
・朝爽やかに起きることを最も大切にするせいか、食事の質や時間も変わり、体調が安定してきました。
さて、では今朝の驚きの体験とは…..。
私は、自分にも家族やまわりの人にも無理のない形を見つけられるなら、緊急事態宣言が解除され、子どもたちの学校が始まり、世の中が再び元のペースで動き始めたとしても、朝のマルマヨーガをこれからも続けていきたいと考えていました。
この間に様々な可能性を考え、テストや準備をしてきました。今朝、その結果や自分の想いが大方まとまったので、自宅に帰ってそのことを夫に伝えました。
私が伝えたのは大体こんな内容です。
・毎朝6:00からのオンラインクラスなら、学校が始まっても継続できる。
・出かける前に朝ごはんやお弁当の下準備をして、7:00すぎには家に帰ってきて今まで通り家事をする。
・週末は、これまでもずっと続けてきたように、8:00からの朝ヨガ@京都御苑を再開する。
・早起きできるように、夕飯の時間を今までよりも早めるよう努力する。
答えを予想していました。ここに書いたことは私がかなり努力しないとできないことなので、そんな無理をしたら続かないからやめておくようにと、却下されると思っていました。ところが、、、、、予想は見事に外れたのです。
「6:00からのクラスを毎日するなら、夕飯の時間をかなり早くしないと無理やん」
「それなら、仕事を今よりも2〜3時間早く終えて帰宅しないと」
(やっぱり、、、。)
(でもそんなことしたら仕事する時間がなくなるから、事実上却下ってことやな、、、。)
「だから、朝は帰ってこなくていい。」
「え!?!?!?!?」
一瞬意味が理解できませんでしたが、、、。
そうです。
朝ごはん・お弁当の準備・子どもたちの送りだしを全てやってくれるということなのです!!!
。・゜・(ノД`)・゜・。。・゜・(ノД`)・゜・。。・゜・(ノД`)・゜・。。・゜
え!?マヂで!?
神様はいました。
私は、努力します。
私は、感謝します。
私は、最大限の努力をし続けます。
私は、自分の役割を毎日毎日しっかり確認して行動します。
神様。
Kee-bo様。
ほんまにありがとうございます。
このことにはきっと、意味があるんだと思います。
エネルギーを注ぐこと。
続けること。
惰性ではなく、エネルギーを注ぎ続けることによって至ったところ。
『朝のマルマヨーガ ONLINE』を、6月からは少し形を変えて継続することになりました。
平日も土日祝日も、毎朝6時からやります。
私が大切にしているマルマヨーガを、これからもブログで紹介していきます。
読んでくださってありがとうございました。
真面目な性エネルギーの話
真面目な性エネルギーの話
〜マルマヨーガの話〜 vol.12 2020年5月20日
少しずつ世の中の緊張がゆるみ、暮らしのリズムが戻ってきた感がありますね。私の住んでいる京都も、緊急事態宣言の解除が決まれば、肌で感じる空気がさらに変わっていきそうです。
さて、今日は、そんな流れの中でこれからの生き方のアクセントになるような記事を書くことにしました。『ところで、マルマヨーガやってみてどう? 』の記事でマルマ・ヨーガをやっている自分自身の感想の一つ目を、『ココロとカラダをつなぐマルマ・ヨーガ』で二つ目を紹介しましたが、今日は三つ目を紹介します。
「スローエイジング効果があるように思う」
アンチエイジングという言葉がありますが、同じように「若返り」のイメージを表現したスローエイジングという言葉もあります。ヨーガの思想をベースに「若返り」をとらえてみると、スローエイジングの方がしっくりくる感じがして、私にとってはこちらの方が好印象です。アンチエイジングと言うと、歳をとることに対して「反対・対抗」しているようで、ありのままの自分や自然の流れを受けいれられていないように響きませんか。
「私」という一人の人は、この広い宇宙全体から見ると小さな存在です。天体の動きや、目に見える自然の移ろい、社会やまわりの人の動き、それらのつながりの中で影響を受けながら存在しています。コロナを取り巻く状況を見ても、ウィルスの拡散や情報の伝達など、目に見えないものがまたたくまに世界中に広がり影響を与えることを実感した方も多いのではないでしょうか。
私たちはそんな風に、目には見えない宇宙の仕組みと流れの中に存在しているから、頭で考えてコントロールできることにも限界があるはずです。一見できたように思えても長続きしなかったり、自分を取り巻く環境やまわりの人への影響を考えると、頭で考えて自分の思考や行動をコントロールしようとしすぎると、不調和を生むように思うんです。
凧上げをする時、良い風が吹いたら自然とそれに乗って高く上がっていくように。(私はしたことがないけれど)サーフィンをする時、良い波が来たらチャンスを逃さずにうまく波に乗っていけるように。
もし回転寿司でカウンターに座ったら、タイミング良く回ってきた握りたてのお寿司のお皿に手を伸ばし、華麗に食べたいお寿司をゲットするように。
ここで気をつけたいのは、「回ってるお寿司が余ってしまったら勿体無いから、別で注文するのはやめて、回ってるヤツを食べよう」と考えて艶のなくなったネタの乗ったお寿司を手にしないことかなと思います。食べた直後に残りのお寿司が引き上げられてショックを受ける人はやらない方が良いかも知れません。欲しいネタがあればその気持ちに正直になって店員さんを呼ぶかタッチパネルで注文する。そこで生まれる我慢のエネルギーが小宇宙である自分の身体に与える影響を考えると、心の動きに正直になるのが一番なんじゃないかと思います。
『性エネルギーをなかったことにしない』
ヒトとしての私たちの根源的なエネルギーは、性エネルギーです。それがなければ私たちは今ここに存在しないですよね。ヨーガで、禁欲(=ブラフマチャリア)について考えることがあります。禁欲は、性欲・情欲だけとは限りませんが、やはり禁欲においては大きなテーマです。
マルマ・ヨーガでは、逆にこれを利用します。真面目な性エネルギーの話なのでこの先も脱線していかないのでご安心くださいね。
私が注目したいのは、性欲をどう扱うか以前に、それがあるかどうか?感じているかどうか?です。自分自身で性エネルギーを実感しているかどうか?実感できればそれを使ってマルマ・ヨーガをすることができます。実感できなければマルマ・ヨーガで育てていきます。
カンダ(女性では子宮のある場所・男性の場合も同じあたり)の場所にプラーナのエネルギーを満たしていくアーサナ(ポーズ)・プラーナーヤーマ(呼吸法)・イメージング(観想)を行い、本来の性エネルギーを取りもどしていきます。私の体感で言うと、充実しているような、温かいような、どっしりとした安心感を伴います。繰り返しイメージングを行うことによって、徐々にカンダのプラーナのエネルギーが高まっていきます。イメージング以前に、抗重力筋を鍛えるトレーニングも欠かせませんが、それはまた別の機会に書くとして.....。
カンダに満ちたプラーナのエネルギーを扱うのが、マルマ・ヨーガのテクニックなんです。プラーナのエネルギーを、全身に位置するマルマやナーディに流していき、身体内を流れるプラーナの交通整理をするように、身体の地図をつくっていきます。
重要なのは、そのエネルギーを生エネルギー、更に繊細な精神エネルギーへと変換していく過程です。そのためには、身体の操作・イメージング・それらへの集中が必要です。そして最後は、精神エネルギーを祈りと感謝に導きます。祈り、感謝を捧げる対象は自分自身の内なる神様です。
身体内に小宇宙を立ち上げ、性エネルギーを生エネルギー、更に繊細な精神エネルギーへと変換し、その全ての過程を小宇宙の中心に存在する神様に感謝と祈りを捧げるように行う。
私が感じているマルマ・ヨーガの効果、スローエイジングについて振り返ってみて、性エネルギーと向き合うこと、そしてカンダにプラーナのエネルギーを満たし続けること、それを別のエネルギーに変換させていくことが、ココロもカラダもゆっくりと歳を重ねていくことにつながるのではないかと考えています。
どうでしょうか。大丈夫でした!?この話…..。エネルギーを変換させていくのは本当に面白いので、全く意味がわからんという方もぜひ、ちょっとだけでも足を踏み入れてみて欲しいところです。もっとマニアックに書こうと思えば書けるんですが、詳しいことは直接聞いてくださいね。
ということで、真面目なハタ・ヨーガの話でした。私にとってはかなり勇気が必要だった記事です。でも、このブログは読む人に届き役立ててもらえるように書いているので、ここまで読んでもらって、何かを見つめ直すきっかけになれば嬉しいです。
ココロとカラダをつなぐマルマ・ヨーガ
ココロとカラダをつなぐマルマ・ヨーガ
〜マルマヨーガの話〜 vol.11 2020年5月18日
前回の記事は『ところで、マルマヨーガやってみてどう? 』というテーマで書いた。その中で、マルマ・ヨーガをやってる自分自身の感想の一つ目を紹介した。今日は、二つ目を紹介する。
「心と身体のつながりや全体性が養われてきたように思う」
マルマは、人の「身体」「心」「魂」の3つに共通するツボのようなものだと言われる。先日の朝のマルマ・ヨーガで、「魂」のツボってどういうことかイメージできないと質問してくださった方がいた。その時私は、適切な回答ができなかった。
ヨーガの哲学を勉強した方は、人間の3つの身体(=トリ・シャリーラ)「粗大身(ストゥーラ・シャリーラ)」「微細身(スークシュマ・シャリーラ)」「原因身(カーラナ・シャリーラ)」という言葉をご存知だと思う。
「身体」「心」「魂」の3つに共通するツボのようなものだという意味は、肉体だけに関わるものではなく、見えない部分も含めた私たち人間の全存在に影響する場所だということ。「魂」に関して聞かれると正直私もうまく答えられないけれど、一つ言えるのは、目に見えないものを「魂」という言葉で表現する時点で、人によって様々な解釈が生まれるということだ。
「粗大身(スークシュマ・シャリーラ)」は、物理的に認識できる粗雑な次元。
「微細身(ストゥーラ・シャリーラ)」は、プラーナとして表現されたり、心の働きとして認識できる、目に見えない微細なエネルギーの次元。
「原因身(リンガ・シャリーラ)」は、心の働きや、判断・決定する意思の働きを生み出す元になるもの。私が知っていることを合わせて考えると、遺伝子など細胞レベルでの記憶といってもいいかも知れない。
ウンチクはともかく、自分自身の体験を言葉にするなら、私の全存在に影響を与える場所だということに納得がいく。そのことを実感している。今はそれを解明しようという気持ちはあまりなくて、ただそのことを意識しながらマルマに心をおく時間を過ごしていきたいと思う。そうすれば、私が私を納得させるための体験が積みあがっていく。
私の身体の中に、広い宇宙が広がっていること、祈りを捧げる場所があること、そこに安心していられること。それが全てだから。
ところで、マルマ・ヨーガやってみてどう?
ところで、マルマ・ヨーガやってみてどう?
〜マルマヨーガの話〜 vol.10 2020年5月15日
先日書いたブログをFacebookでシェアしたところ、伊藤武先生のイイね!がついていて焦った私です(笑)うまく隠れていたつもりだったんんですが。。。そこで改めて自分の役割を考えてみました。私は、伊藤先生の(インド・ヨーガ・仏教・武術・医学などに関する)知識の0.1%も持っていないと思います。だから今後は、私自身の体験を通して気づいた生の声にフォーカスして書いていきたいと思うようになりました。詳しいことは先生の著書を読んでいただいたり、マルマヨーガのクラスに参加して確かめてください。
そこで本日のタイトルは、、、。『ところで、マルマヨーガやってみてどう? 』
「身体への感謝の気持ちが自然と湧くようになった」
「心と身体のつながりや全体性が養われてきたように思う」
「スローエイジング効果があるように思う」
これは私の感想ですが、今後他の方の感想も紹介してみたいと思ってます。
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「身体への感謝の気持ちが自然と湧くようになった」
一つ一つのマルマに集中し、そこにニヤーサしながら(心を置きながら)マントラを唱えたり、ポーズをとったり、呼吸法をしたり、瞑想をしながら身体を巡って行くとき、私たちは巡礼の旅をしていルようなものです。
よく私の口から出てくる言葉があります。
「マルマに触れる時、大切なものを扱うような気持ちで触れましょう」
例えば、赤ちゃんに触れる時。誰でも優しくて繊細なモードになって、そっと扱います。また、寺社仏閣にお参りして手を合わせる瞬間、多くの人は静かな気持ちになり、いつもより丁寧に動作しようとします。そんな場面をイメージしてみてください。
自分自身の身体に触れる時も、同じようにそっと丁寧にしてみます。そうするとそこで心と身体が交差します。それが、ニヤーサする(=心を置く)という意味です。
マルマ・ヨーガは、最初にGayatri Mantraを唱えて始めます。太陽の光のプラーナを、呼吸とイメージングを通して身体内に導きます。すると、命を育んでくれている太陽を始め、自然界を構成しているもの、そこに存在するものに感謝の気持ちが湧いてきます。全てつながっているということが、感覚的に、イメージで、理解できるようになってきます。
他のスタイルのヨーガをされている方々も同じように、それぞれのやり方で、自分自身の中に祈りや感謝を育てていると思います。そして私は、この古風なハタ・ヨーガが大好きです。
続きはまた.....^^