Yogini愛の天然生活

かざらない、そのままの自分にぴったりフィットする言葉をつづります

プラーナを溜める壺=カンダ 

f:id:aiwatanabe:20200502112808p:plain

プラーナを溜める壺=カンダ 

〜マルマヨーガの話〜 vol.3  2020年5月2日
 
 
 皆さんご存知の、丹田(下丹田・臍下丹田)と呼ばれる場所を、マルマヨーガでは『カンダ』と呼びます。お臍の下、骨盤の中心、女性では子宮の場所、男性では同じ位置にあります。正確には『ある』というより『つくる』ものです。長くヨーガをされている方にとっても馴染みのない言葉かも知れませんが、ハタ・ヨーガの教典に記載されています。丹田が武術などで重要な場所として扱われるように、カンダは、マルマヨーガを行う上でも重要なポイントです。
 
 人体におけるカンダの役割は、聖水を入れる壺(=カラシャ)に由来します。カラシャは、神の座です。今のように神が目に見える姿形をもつ前、聖水そのものが神でした。カラシャに満たされた聖水が、神として寺院に安置されていたのです。インドに行かれた方は寺院の屋根の形を意識してご覧になったことがあるでしょうか。写真のように、カラシャをかたどったものが屋根のてっぺんに据えられています。
 
 マルマヨーガでは、人の生命エネルギーの根本である性エネルギーが生みだされる場所(=カンダ)を、プラーナ(=氣とほぼ同義)のターミナルとします。そこから、身体の各マルマ(=心・体・魂に共通するツボのようなもの)へとつながる通り道(=ナーディ)に、プラーナを流していくのです。
 
 今日は、カンダをはじめ、マルマヨーガに出てくる用語をご紹介しました。おさらいしてみましょう。
 
●プラーナ
 宇宙の全てに満ちている生命エネルギー、太陽の光がプラーナの源
●カンダ
 人体におけるプラーナのターミナル、人の生命エネルギーの根本である性エネルギーが生みだされる場所
●マルマ
 心・体・魂に共通するツボのようなもの、瞑想や集中のポイント
●ナーディ
 全身に張りめぐらされているプラーナの通り道、カンダとマルマをつなぐ
 
 これらをベースにこれからのお話を進めていきます。それでは今日はこの辺で…..。
 
 
 
 
 
∞---∞---∞---
  Yogini Ai
---∞---∞---∞