Yogini愛の天然生活

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足裏の心臓 / タラフリダヤ 

足裏の心臓 / タラフリダヤ 
〜マルマヨーガの話〜 vol.6  2020年5月6日
 

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 足裏の中心のマルマを『タラフリダヤ』と呼ぶ。ちなみに『フリダヤ』は心臓のマルマ。足裏のマルマに『フリダヤ(心臓)』がついているのは、心臓と直接的な関連があるからだ。『タラフリダヤ』は、心臓や心の働きをコントロールするマルマ。お釈迦様は、「心を足のタラフリダヤに収めれば、101の病も治る」と仰ったそうだ。
 
 私がマルマ・ヨーガをはじめてから、ヨーガに集中する時間以外にも良く触れるのがこの『タラフリダヤ』だ。ここと、ふくらはぎのマルマ(後日改めて解説)は、脚の屈筋群に属する。股関節を屈曲させるために主に働くのは、『腸腰筋(腸骨筋+大腰筋)』。だから、足裏やふくらはぎのマルマをケアすると、腸腰筋にも働きかけることができる。逆に、腸腰筋に異変がある時には足裏やふくらはぎのマルマに触れると痛みやコリなどの違和感を覚える。
 
 腸腰筋の一つである大腰筋は、腰椎から始まっている。同じあたりに腹膜が付着している。腹膜は、腹部の内臓をまとめて包み込んでいる薄い膜。そのせいか、内臓が疲労・下垂状態にあると、足裏やふくらはぎのマルマを押すと痛みやコリを感じる。例えば、食べ過ぎ・飲み過ぎの翌日や、睡眠不足で充分に内臓まで休まっていない時などは、それが顕著に表れる場所だ。私の感覚では、体軸が整っていなかったり、身体的な左右差がある時にも、足裏やふくらはぎのマルマに異変が表れる。そんな時はいつもより丁寧にマルマのマッサージを行うと、身体も心も整い、集中力が高まってくるのを感じる。
 
 最後に余談になるけれど、私は横笛(Bansuri)を、音を通した精神修養として続けている。練習に集中しづらい時、脚周辺のマルマをケアしてあげると、姿勢が安定して比較的長い間座ることができる。また、冒頭で、タラフリダヤは心の働きをコントロールするマルマだと書いたように、良い集中状態を保つことも可能になる。私の日々の暮らしにはなくてはならない必須マルマ。それが、『タラフリダヤ』なのです。
 
 
 
 
 
 
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  Yogini Ai
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