Yogini愛の天然生活

かざらない、そのままの自分にぴったりフィットする言葉をつづります

他者の視点ぬきで成りたつ『自己一致感』 

他者の視点ぬきで成りたつ『自己一致感』 
〜マルマヨーガの話〜 vol.14  2020年5月25日
 

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 今、毎朝バーンスリーの練習ができる幸せを噛みしめている。私にとっては大切なライフワークとなりつつある、バーンスリーとインド音楽の学び。人から見ると、仕事にはつながらない趣味かも知れない。だけど最近、それが私の仕事の質を高める上でも重要なものであることを実感している。
 
 今朝の練習での気づきをシェアしようと思う。私は、今年に入ってから右利きを左利きに変えて練習している。過去に整体の勉強をして多くの人の体に触れ、自分自身も触れられたので、自分の筋骨格の状態はある程度わかる。長年ヨガも続けてきたので、内的感覚も繊細な方だと思う。
 
 右利きでバーンスリーを四年やってみて、段々大きいサイズのにチャレンジするようになって、身体の歪みが顕著になってきた。昨年末、体調が悪化してこのままでは健康にバーンスリーを続けられないと判断した。そこで今年からは思い切って、右利きを左利きに変えたのだ。勇気が要ったけど、練習すればするほど体調が悪くなる感覚はなんとも言えない暗闇だったから、左でうまくできない心の問題はあまり気にならなかった。
 
 コロナで時間ができ、練習をコンスタントにできるようになってからは、左も定着してきて心地良い集中を保ちながら吹けるようになってきた。左利きにする時に、同時にサイズダウンもしていたので、今日はふと、昨年末に頑張って練習していた一番大きい笛を吹いてみようと思い立った。
 
 調子に乗った私が馬鹿だった。全然音が出ない。ちょっぴりショック。。。やっぱりダメだなぁ。それでも何とかなるか?とチャレンジしてみるも、右利き以上にうまくいかない。時間をかけて練習したけれど、終わった後にいつも感じていた爽やかな凪の心が訪れなかった。モヤモヤ。
 
 その時私に気づきが与えられた。『自己一致感』が得られることを落ち着いて淡々とやればいいのだと。以前の私がそうだったように、難しい課題に挑戦することも必要だけれど、自分の内側でピッタリと一致する感覚が得られることを続けていれば少しずつ進歩していく。そこに集中していればいつか時機がきて、私の中にモヤモヤを生んでいたことも、自己一致感とともにできるようになっているだろうと思う。
 
 焦らず、慌てず、今の自分にできることをする。そうして整えた私の内には祈りと感謝のためのスペースができ、まわりの人に愛を捧げることができるんだと思う。
 
 もし私が、人前で上手に演奏することを目標にしてバーンスリーを練習していたならどうなるだろう?『自己一致感』 は、他者の視点ぬきで成りたつ。自分で自分に信頼と安心を与えることができる。逆に考えると、他者の視点を意識した途端に、自己一致感は揺らいでしまうものなのかも知れない。
 
 マルマ・ヨーガでは、『ニヤーサ』という言葉を使う。そこに心を置くというようなニュアンスだ。意識をマルマの場所に集中させ、身体への刺激によって集中すべき場所を確かめ、ココロとカラダをそこで一致させる。マルマは、ココロとカラダの交流点。無理しないとできない難しいポーズは必要ない。シンプルなことだけで充分だ。身体はリラックスしているか。心は凪の状態でいられるか。それをいつも確かめながらヨーガをする。
 
こうして自己一致させる練習を繰り返せば、気づくと日常でも自己一致感とともに仕事や人とのコミュニケーションがとれるようになる。これが、私が感じているマルマ・ヨーガの効果である。
 
 
 
 
 
 
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  Yogini Ai
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